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札幌のカワサキ専門店、ノースステーションのブログです。 ニューモデル・修理やカスタム・イベントなどなど、いろいろ情報を載せていきます♪
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札幌のカワサキ専門店です。
ツーリングやイベント大好きです。
オートバイに楽しく乗れるお手伝いができるように日々頑張っております。
カワサキのことなら何でもお気軽にお尋ねください♪
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急に冷え込んできました。先日は三国峠や石北峠あたりで雪が降ったりと、シーズンオフが近づいてきましたねー

と同時に、冬季保管の準備もしなければなりません。
当店でも予約がどんどん入ってきております。台数限定になりますので、ご予約だけでもお早目にどうぞ。
メールやお電話でご予約承りますので、お気軽にお問い合わせください。

今年も安心の店内保管&整備付き+愛車の状態を診断してチェックシートを発行します。
保管中の特典もございますので、コチラをご覧ください。
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既に告知&受け入れ開始しておりますが、今年も冬季保管の季節がやってきました。
シーズンが終わってしまうのは淋しいですが、来シーズンに向けての計画を暖める時期になってきましたね。

今年も、店内保管・点検付きでお預かりいたします。もちろん、メーカー問わずですのでご安心ください。
外車もOKですよ♪

淋しくなったらいつでも見に来れますし、磨きに来てもらってもOKです。
長い冬を使ってじっくり重整備やカスタムも大歓迎です。
時間はたっぷりあるので、方向性をしっかり打ち合わせて理想の車両を造るお手伝いをいたします♪

保管に際しての引き上げも2,100円~で承りますのでご相談ください。
洗車もできますので保管の前にキレイにしたいという方も大丈夫ですよ。

料金や詳細についてはHPの方をご覧ください。
夏本番、みなさん乗ってますかー?
値上げ値上げのこのご時世、また9月からタイヤが値上がりするなんて話もあります。。。

そんな中、ピレリ・メッツェラー限定のスペシャルタイヤキャンペーンをやります。

期間は9月末までで、値段は…


トテモココデハイエナイノデ、オキガルニオトイアワセクダサイ。

期間内にお支払いただければ交換は後日でも大丈夫です♪
クランクシャフトは重たいです。
その重たいものが数千回転、時には1万回転以上の勢いで回転してます。
で、バランス取りが必要になってきます。

タイヤ交換の時のホイールバランスみたいなものと考えてもらえれば大体同じような感じです。
重たいところと軽いところの差が激しいとスムーズに回転できなくて振動を伴いながらいびつに回る感じですかね?

ホイールバランスが極端に狂ってるとちょっとスピード出すと振動が出て乗り心地が悪くなります。
クランクも一緒でバランスが取れてないと振動が出たり回り方がスムーズでなくなります。

で、コレ。

穴開けてバランス取ります。

バランス取りは重たいところに穴を開けて調整します。
右が元々開いてた穴で、左が追加で開いた穴です。(写ってないところにまだ開いてます。)

もちろん、メーカー純正でもバランス取りはやっていますが、内燃機屋に出すと更に詰めたバランスを取ってくれます♪

見ただけでは穴が増えてる。ふーん。って感じですが、乗ると別モノです。
自分のZRXもやってあるのですが、明らかに振動の出具合が違ってます。ZRX乗りに乗せるとすぐに気付かれます。

外から見ただけだと何にも違わないですが、威力絶大な加工です♪
まさに上質な乗り味になります。

とっても大作業にはなるのですが、楽しい加工の一つでした~☆ミ


アルミにねじを切って鉄のボルトを締めるという場所は結構多いものです。
オイル交換で外すドレンボルトなんかが代表ですかね?

硬さでいうとアルミ<鉄ですよね。

で、無理な力をかけるとボルトが折れる前にアルミに切ってあるねじ山が先にダメになって、エンドレスでくるくる回って締まらない状態になってしまいます。

そこでヘリサート加工をして修理することになります。
今までのねじ山より一回り大きいねじ穴を切って、スプリングを縮めたようなコイルをいれてそれを新しいねじ山として使う形です。

普通に使っていればそうそう壊れない部分ですが、エンジン周りなど熱がかかる部分はダメになることもあったりします。
特に、ザッパーから続くゼファー750系のシリンダーヘッドとシリンダーをとめるボルト2本(カムチェーントンネルの前後)はよくダメになります。。。

腰上バラして組む時にくにゃっとおわってしまうことが多いので、転ばぬ先の杖状態で先にヘリサートしておきます。
組む時にはトルクがかかっても、ちょっと時間が経つとボルトが締まっている力に負けてダメになってトルクが抜けることもあるので、大丈夫かな~?なんて思いながら組むよりは、キレイにヘリサートしてしまった方が精神衛生上もよろしいということになりますね。(笑)

bc26ee18.jpeg


コレですね。まん中のカムチェーントンネルの前後にあるのがそうです。
で、後ろ側はカムチェーンテンショナーのボルト穴と貫通してるので、入り乱れております。
狭いところに穴だらけなので、強度的な心配もあるので、作業は慎重にしないと万が一の時にはシリンダーを壊すというった事態になったりするので注意っ!

一回ヘリサートをしておけば強度は今まで以上に上がるのでもうダメになる心配はないので、何か作業をしていてねじ山をダメにしてしまった時なんかも直すことができますよ♪

場所によっては部品を新品に交換した方が早くて安上がりなんてこともありますが、困った時にはお気軽にご相談ください♪

遊びって必要ですよね。仕事や勉強ばっかじゃ息がつまっていまうので。(笑)

お題の通り、チェーンにも遊びは必要です。
ただ、遊びは少ない方が良いと思われがちなので、今日はそのお話を。。。

まず何故遊びが必要かと言うと…。

スイングアームが上下に動いて、フロントスプロケットとリヤスプロケットの距離が変わるからです。
簡単に言うと、リヤサスが沈むにつれてチェーンは張っていくことになります。

リヤサスがフルボトムした時に軽く遊びが残る位に合わせると、車両にもよりますがロード車だと20mm位の遊びが必要です。
このことを踏まえると、遊びが少ないとどうなるかはもうお分かりかと思います。

最近のチェーンはそうそう切れなくはなってきていますが、張り過ぎているとチェーンが早く伸びてしまう原因にもなりますし、回転抵抗になるのでロスが生まれ燃費にも悪い影響があります。(エコな時代なので、重要ですね♪)
また、ミッションを後ろに引っ張る力がかかるので、そちらにも余計な負荷をかけてしまいますので、良くないことだらけですね。

張り過ぎている車両のリヤタイヤを回すと、ブレーキが引きずっているかのように重たいです。
押し引きで重たく感じることすらあるのです。
特にスーパースポーツ系は張り過ぎているとリヤショックの動きが渋くなり、乗り味が悪くなるおまけまでくっついてきます。


遊びが多いとがちゃがちゃうるさくなるのでは?と思われそうですが、スイングアームに直接チェーンが当たらないようにチェーンスライダーという硬いゴムの部品がついています。
また音がするのは、油切れやたるみ過ぎが原因なので、適正な遊びでは問題ないです。

走っているオートバイのチェーンの動きを見ると、下側のチェーンがえらい勢いで上下にばたばたしていますが、これも正常です。

前に進む時は、上側のチェーンは引っ張られる力がかかるので張る方向になり、下側のチェーンは引っ張る力から解放されてたるむ方向になるのと、スイングアームも常に細かく上下に動いているので傍から見ると大丈夫??って位の動き方をします。

たるみが多いとアクセルの開け閉めでギクシャクするのでは?とも思われそうですが、それも問題ないです。
リヤハブダンパーがへたっているとそうなりますが、適正な遊びでは問題ないです。

見ていると、メンテナンスを怠ってたるみ過ぎの車両も見かけますが、意外と張り過ぎになっている車両もたくさん見かけます。
一回ダマされたと思ってチェーンの調整をしてみませんか??

またチェーンは、全体が同じだけ伸びるわけではなく、伸びるところと伸びないところが出てきます。
『かたのび』なんて言いますが、もし一番たるんでいるところで適正値に調整したら一番張っているところは張り過ぎになってしまいますよね?

とっても危ない状態になるので、調整する時には一周タイヤを回して一番張っているところを探して、そこで調整するのが重要になります。

たかが遊び、たかがチェーン調整ですが、意外と奥が深いのです♪
修理ネタばっかりな気もしますが、気のせいということで。。。


今日は気遣いについてです。
新品の燃料タンクを載せる時、そのまま組んだりしてませんか?
新品だから問題ないでしょ?って思いがちですがそうではないんです。

内壁が錆ないように防錆油がたっぷり入ってるのでそれを洗い流したいのと、加工時の切り粉が以外と結構残ってたりするので、それを出してしまいたいので、組む時にはガソリンを数リッター入れて洗い流すという、一手間かけてあげます。

燃料コックにはストレーナーというゴミなどがキャブにガソリンと一緒に流れ込まないようにする為の網がついてるのですが、それを通り抜けてキャブに入ってしまいオーバーフローなどのトラブルを起こすこともあるのです。
そういったトラブルを防ぐ意味でも、一手間かけてあげることが大事かな?なんて思っています。

そういうわけで、キャブを何回OHしてもすぐオーバーフローするというのは、タンクの錆がひどいとか、ストレーナーが取れてしまい錆もゴミもキャブにダイレクトに落ちてしまうことも考えられるので、キャブだけでなく燃料を供給しているタンクも点検してみるというのが大事になります。
はぃ、昨日の続きです。まずはピストンから…


piston.jpg


右がカーボンまみれのZRXの純正ピストン。左がちょっと磨いてみたZZR1100のピストンです。
ちょこっとだけ高圧縮になるので、そんなに値段も変わらないし交換する時にはちょっとした純正流用のカスタムになります♪
ピストンピンをさして高さを見比べるとちょこっとの違いがよくわかります。

ピストンリングがへたってくると、圧縮が吹き抜けたりシリンダーの壁についてるオイルをかき落としきれずに燃焼室に入ってしまい燃えるオイル上がりがおきてしまいます。
ピストンのスカート部分にオイル色がこびりついていたりすると、その疑いがありますね。

ピストンをコンロッドにつけてシリンダーを装着♪
ピストンリングを噛んで折ったり合い口が重なったりしないように気をつけて入れていきます…。


piston2.jpg

完成の図です。きれいまっさらの状態はこの時だけなので、ヘッドを載せて見えなくなってしまうのはちょっと惜しいですね。(笑)
クランキングしてスムーズに回るかをチェック。ピストンリングが新品なので、しゃーしゃー言う音が大きいです。この音を聞くと、慣らしをちゃんとやって当たりをキレイにつけるのは大事なんだなって思います。

ヘッドガスケットを新品にしてシリンダーヘッドを載せます。

head9.jpg

だいぶオートバイらしい形になってきました♪
キャブホルダー(インテークマニホールド)もここでつけるのですが、ここから二次空気を吸い込むと折角キャブで調合された混合気にさらに空気が混じるので混合比が狂ってしまうので、そうならないように劣化の具合と組み方には気をつけます。

また、吸気ポートもきれいにならしたので、マニホールドの取り付け穴を加工してマニホールドの内壁とポートの内壁に段差がつかないようにして組みます。
そのまんま組むと結構段差がつくものなのです。
そしてカムシャフトをつけるのですが、ロッカーアームも純正流用してみました。

 

rockerarm.jpg

手前がZRXの使用済みで奥のが新品です。カムの当たり面の造りが変わっています。
ZRXのは一体物ですが、奥のはチップを本体に貼りつけている形になっていて、耐久性が高められています。
GPZ900RもA14から変更になっていますが、ZRXの場合には流用する形になります。
これでカムかじりとはオサラバ??

かじったカムはこんなんです。↓

 

cam.jpg

カム山の一番高い所付近に削れた痕がありますが、それです。
一旦こうなると、あとはどんどんひどくなり激しい異音として聞こえてきます。ロッカーアームもカムシャフトも当然、新品に交換です。
新品で気持ちいいけど部品代がいくら?とめまいがしてしまいます。。。

バルブシートカットしているので、バルブクリアランスは全部最初に計測したよりも狭くなっています。
もちろん、クリアランスも調整しなおしです。
ここまで完了してヘッドカバーを閉めると、完成まであと一息っ!というところまで来ますが今日はここまでにしとうございまする。


                                ~続く~

エンジンOH(オーバーホール)って、何となく聞いたことはあってもどんなことをしてるか?ということは、なかなかわかりにくいものだと思います。
ちょうど今OHしているZRX1100を題材にして説明したいと思います。
(自分の車両なんですけどね。笑)

今回は通常『腰上』と言われるシリンダーから上の作業をしています。
マフラー外して、キャブ外して、ラジエター外して、サーモスタッド外して、ヘッドカバー外して、ヘッド外して、シリンダー外して、ピストン外してと一気に作業。参考の為に現状のバルブクリアランスも計測しておきます。

で、ヘッドからバルブを外します。バルブ周りに手を入れるのが一番時間も手間もかかりますが、4サイクルエンジンのキモになるので精力を傾けます♪
まずは外した部品の状態から…


valves.jpg

手前が吸気バルブで奥が排気バルブです。吸気側はカーボンの堆積が排気側よりも多いです。排気側は高温の排熱でカーボンが燃えるので、カチカチに固いのが薄く積もるのですが、吸気側は排気側よりも温度が低いのでカーボンが堆積します。

数千回転から時には1万回転を超えるスピードで往復運動するモノなので、カーボンが積もることで数グラム重くなることは相当なロスになります。重くなると、動かすのにも止めるのにも大きなエネルギーが必要になるので。

この、バルブのステム(軸)のオイルシール(バルブステムシール)が劣化するとヘッドから燃焼室にオイルが入り燃える症状がでます。オイル下がりなんて言いますが、この症状が出てるともっとカーボンの堆積がすごくなります。吸気側はバルブのかさの形が分からない位になったりしますし、焼け切れるはずの排気側も堆積が激しくなります。

そして燃焼室。

head1.jpg

手前が排気側で奥が吸気側です。吸気側が赤っぽいのは、ガソリンの色です。(ガソリンは赤く着色されてます。)
吸気ポートの中はそうでもないですが、排気ポートの中はカーボンまみれです。(汗)2mm位積もってました。。。前に腰上OHしてから6万km以上経ってるからなぁ…。
まぁ、落とし甲斐があるってことで♪(笑)

燃焼室にオイルが入って燃える量が多くなると、ココにつくカーボンの量ももっと増えます。
カーボン堆積で燃焼室が小さくなると圧縮圧力を測ると高い数値になりますが、カーボンが原因の場合には喜べません。
想定された高圧縮ではないので、異常燃焼の原因になったりカーボンがガソリンを吸ってしまいパワーダウンにもなります。


head2.jpg

↑は、排気ポートをマフラーとくっつく所から見た状態です。カーボンの積もり具合がわかっていただけるでしょうか?

バルブとシリンダーヘッドの当たり面(バルブシート)もカーボンをかみながらバルブが閉じてくるので、当たり面もデコボコになっちゃいます。
このバルブシートの状態が悪くなると、バルブが閉じても隙間ができてしまい、圧縮が抜けてしまいます。
これが、すかーっとしたりもわーっとしたりといったパワーダウンの症状になります。

ここを、特殊工具のダイヤモンドカッターで削って修正するのが一番のキモの作業になります。
腕の見せ所であり失敗は許されない所でもあるので、神経を集中させます。
斜めに削ったら密着どころの騒ぎじゃなくなるし、削りすぎるとバルブクリアランスが取れなくなり大変なことになるしと、もしもの時にはとっても大変なことになるので慎重に作業します。


head3.jpg

このように光明丹というオレンジの色がつく粉を使って当たり面の状態を見ながら削って修正します。
当たりの幅が広くても狭くてもダメなんです。
時間と手間はかかりますが、人の手で修正することが後々生きてきます。

そうして厳重なチェックの後にガソリンで漏れチェックをしてからバルブのすり合わせをして完成♪
水も漏らさぬバルブシートの完成です。(笑)


head5.jpg

カーボン落とし&ポート内の段差やバリを落としてならした状態です。低速がなくなるので鏡面まではしないですがキレイにならします。
大幅な拡大や形を変えたりはしなくても、こんなに??って位削り粉が出るのでビックリです。


head6.jpg

排気ポートのマフラー側からの図です。キレイになったでしょ??
バラした時のカーボンまみれの図からは見違えました♪


head7.jpg

吸気ポートのキャブ側から。混合気がスムーズに入るように念じながら…(笑)
ポートの段差取りやバリ取りは目に見えて何馬力上がるとかではなく、スムーズに混合気や排気が流れるようにして、効率を上げる意味の方が強いかと思います。
ファインチューンと言われることは、一つ一つのことは効果は小さくてもその積み重ねで結果的に大きく変わるみたいなことだと思っているので、コレも当てはまるのかな?なんて思ってます。

キレイにポートをならしてあげた車両は、ピックアップが良い&スムーズになります。
乗るとたまらなく気持ちいいんですよ、これが。


newvalves.jpg

で新品のバルブ達を組みます。手前が吸気で奥が排気です。吸気バルブはカーボンが付きにくいようにピカピカに磨いてみたりしました。排気側は焼き切れるので軽く磨く程度で終了です。

head8.jpg

バルブを組み込んでキレイに完成したシリンダーヘッドです。
早く組んで乗りたくなります♪



                               ~続く~


こないだ、がしがし叩いて遂には取れなかったベアリング。
特殊工具使うと一発で取れました。
あの苦労は一体…という感じですが、さすが特殊工具。ここ一発には絶大な威力を発揮します。

で、本題のステムベアリング交換です。
ドコに入ってるかご存じですか??
普段は見えないところで加速Gや減速Gや色々な衝撃や力に耐えながらハンドルがスムーズに切れるように頑張ってるヤツなのです。


オートバイがちっちゃく見えます。


画像の丸の所に入ってます。フロントタイヤ・フロントフェンダー・フォーク・ライト・メーターetcを外してこの状態にしてやっとこさご対面です♪

お疲れサマでした♪

これはベアリングの相方のレースという部品で、○×を判断するのはベアリングではなくレースですることになっています。左がフレームの首の下ので右が上のモノです。
下に入ってる方酷使されるので通常は下のレースの方が痛むことが多いです。
これも例にもれず、左のレースに縦に痕がついているのがお分かりでしょうか?
爪をたてると引っ掛かりを感じる位の当たりがついるのですが、これでもうダメです。

これ位当たりがついてると、フロントを浮かせてハンドルをゆっくり左右に切って感触を確かめるとゴリゴリとイヤな感触がします。

オートバイはまっすぐ走ってる時も、乗り手に感じさせない位ですが小刻みに左右にハンドルが切れながら走ってます。もしステムの締付をがっちり固く締めるととても直進もできたものではありません。
車体全体がユラユラ揺れながら走ることになり、とってもコワいです。

曲がる時にも、オートバイが軽く倒れこむ瞬間からスムーズにハンドルが切れるようになってますが、ベアリングがごりごりしてると…

曲がろうと軽く倒し始める→ハンドルが同時に切れ始めないので曲がり始める感触がない→あれ?と思いもっと倒す→すると一気にハンドルが切れてビックリ!

という感じになり気持ちよく乗れないどころか、怖い思いさえしてしまします。
渋滞や一本橋走行みたいな極低速で走る場面で、妙にふらふらして『ヘタになったかな?』という錯覚におちいることもあります。

持ち主は日々少しずつ状態が悪くなっていくのでなかなか気が付きにくいですが、2万km~3万km位で交換時期がやってくることが多いです。

工場から出荷されるときも十分にグリスが入ってないこともあるので、1万km位でグリスアップをしてあげると持ち具合も良くなります♪

ちなみに新品はこんな感じです。

 

見た目わからないけど、コーティング済みです♪

当たりもなくきれいさっぱり滑らかです♪
ベアリング本体は…

 

こんなになってます。

テーパーローラーベアリングというタイプのもので、コストはかかりますが長持ちするタイプのモノです。
残ってるグリスも少なく劣化していて、ローラー部分も錆色が浮いてます。
オツカレサマデシタ。
新品によく見る黄色い普通のグリスではなく高級グリスをぎゅーっと詰め込んで組み上げます。

ちなみに
『コーティング』の記事に書いてあったWPCとモリブデンショットの加工を施してあります。
乗ってみて感じがどう違うか?耐久性はどれ位上がるか?など早く試してみたいです。
この加工を施したベアリングをストックしてありますので、ステムベアリング交換をお考えの方は使ってみませんか?お気軽にお問い合わせください。


↑でも書いた通り、ステムベアリングの劣化にはなかなか気がつきにくいので、グリスアップや交換をしてあげると、スムーズさ加減が激変しますよ。自分が上手くなったかと錯覚する位だったりします。(笑)

↑ステムベアリングの交換をしようとフレームに圧入されてるレースをたたき出す音です。

でも、今日の一台は・・・。

叩いても叩いても抜けない・・・。q(T▽Tq)(pT▽T)p
しまいにはレースの角が欠けてくるでわ・・・。

作戦会議をして出直しです。

叩きすぎてカラダが痛いっす。
↑トシ??
チタンコート・DLC・カシマコートetc・・・世の中色んなコーティングがあります。
表面硬度が上がったりフリクションが減ったり、やってはみたいけど値段が・・・と思う人は多いハズ。
σ( ̄∇ ̄;)もその一人。(爆)

インナーチューブをコーティングしようとすると、使用中のモノだと再メッキしないとならないことも多いみたいでそうすると、とてもオネガイシマースなんて言えない金額になるんですよね。
黒いインナーチューブにしてやろうと企んでみたけど敢え無く却下・・・orz

それで次の候補になったのが、WPCとモリブデンショットというコーティング。
見た目の色はほとんど変わらないけど、表面硬度がかなり上がりフリクションも同じく減らせるとのこと。しかも多少のピンポールは馴らしてくれるって??

色も変わってほしいけど一番はフリクションが減って動きが上質になること。
で、値段もチタンコートとかに比べるとかなり安くできそう♪
インナーチューブ表面・アウターチューブ内面・ブッシュにもコーティングしてあげるといいらしいです。
ノーマルベースでどれだけ動きが変わるか楽しみです。

●WPC→とっても小さいビーズのショット。ビーズが当るときに焼きが入り離れるときに焼きなましされる原理らしいです。刀鍛治みたいな原理で強度が上がるみたい。
またゴルフボールの表面みたく、ごく小さいデコボコな仕上がりになるのでオイル溜まりができて保持性能や潤滑性能があがるらしいっす。

●モリブデンショット→純度の高いモリブデンを金属表面に浸透させるもので、表面にコーティングするものとは違うものです。
浸透させるので寸法的に厳しい部分にも加工できるのがスゴいです。
摩擦で母材が磨耗しても擦りこみされるので半永久的に効果が残るようです。

エンジン内部の部品はもちろん、サスやステムベアリングのレースにもできるみたい。
テーパーローラーベアリングは色んな車種に使いまわしできるので、まとめた数を加工してもらおうと思っています。
当然動きが良くなり耐久性も上がると思われるので、期待しています♪
興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいまし。

また追ってレポしまーす。


※ネタ元のエヌ・イーさんのHPです。こっちにはちゃんとした説明が載ってるのでご覧下さい。

                           90fd870d.jpeg


はぃ、オーリンズです。
リヤショックはよく見かけるようになってきましたが、フロントフォークはなかなかお目にかかれないですね。

ゴールドもかっこいいけど、黒はしびれます。
黒いインナーチューブを見てると吸い込まれそうになります。(笑)
アルマイトのかかったアウターチューブもステキです。

現物は写真の100倍(?)かっこいいですよ♪
光り具合や質感や存在感は現物見るとたまらんです。

見た目も大満足ですが、やっぱり使ってナンボ。
手間暇かかっているだけあって、動きの上質さもまたやめられません。
この手のリプレイスパーツは攻めたりスピード出した時にしか良さがわからないのでは?と思われがちですが、そんなことはないです。

普通に街中乗ってるだけで動きの上質さが伝わってくるのでメットの中でニヤニヤしちゃいます。(爆)
動きの全てがしなやかな感じと大ざっぱに言えるのではないでしょうか?
サスに対する見方が変わる位の衝撃を受けますよ、きっと。

また、せっかくのいいものなのでちゃんとセッティングしましょうね。
セッティングと言ってもそんな大袈裟なことではなく、ちゃんと乗り手の体重に合わせてサグ出しするとことから。そうです、基本のキからです。

意外とココをちゃんとしてない車両があったりします。
そこを踏まえて、こうしたいとかああしたいとかって要望を聞きつつ調整しますので。
専門用語は二の次三の次で感じたままを話してもらえればOKです。
とかくセッティングというと専門用語バリバリで傍からは何語でしゃべってるの?って難しいイメージですが、そんなことはないです。
○○を○km位で走ってる時にふわふわして不安な感じになるから何とかして的な感じでOKです♪

どう触っていいのか分からないという疑問を解くきかっけになれればいいなと思っていますので、気になる方はお気軽にご相談ください♪

外したままだと寒いので…

                           image5.jpg

こんな感じで、
 

                           うしろ


こんな感じにできました♪
チタンの焼け色といい、細身なさ加減が後ろまわりの軽快さを演出してくれてカッコいいです。

音ももちろん、素敵です

ナンバー外すと、レーサーのようにスッカスカになるので惚れぼれするのです。
ピンと跳ね上がったテールまわりはやっぱりいいっ!!

ZX-10Rのマフラー交換で後ろ半分たくさん外してました。
センターアップだからスリップオンでも交換は大変なのです。(汗)

で・・・

                        その1

こんな感じで・・・

 

                            

                         その2


こんな感じ。
シートレールの跳ね上がりっぷりとか、マフラー取った後のスカスカ振りとかカッコ良くないですか??
テールカウルの裏にステッカーをぺたぺた貼りたくなります。。。

完成画像はまた明日☆ミ
今日はこの辺にさせていただきますー。

運動エネルギーを熱エネルギーに変換しているブレーキキャリパー。(意味不明)
ブレーキダストや数100℃の熱にさらされながらいつも頑張ってくれています。

ブレーキキャリパーとピストンの間には、普段は見えないですがダストシールとオイルシールが入っています。
ブレーキをかけてピストンが出ると、ダストシールが変形します。
ブレーキを離すと、ピストンに変形したダストシールが戻ろうとする力が働きピストンが戻ってブレーキが解除される仕組みになっています。

でも、長年にわたり熱にさらされてシールが硬化したり、ブレーキ液のなれの果ての粉が詰まることによって、シールの柔軟性がなくなります。(ブレーキ液は、ほぼ透明→茶色→粉末状の物体に変化します。)

そうすると、ピストンが出る時に一緒にダストシールが引っ張られてピストンとキャリパーの間から出てきてしまいます。

こうなると要修理になります。。。
隙間からゴミや水が入ってオイルシールを痛めてブレーキ液が漏れますし、キャリパーとピストンの間にシールが引っ掛かっているので、ピストンの動きが極端に悪くなります。

ピストンが戻らない=ブレーキがかかったまま=ブレーキのひきずりということになります。
車重以上に押し引きで重く感じる時はひきずりの可能性が高いですね。

で、修理中の風景。

半分に割ります。

キャリパーをバラしてお掃除。ワコーズのラストリムーバーが効きます♪
(また記事書きますね。)
元の色ってこんなんだったの??っていう位に汚れが落ちます。
ゴールドのキャリパーは新品みたくなりますよー。




キタナイ・・・

ピストンが入る穴です。
溝が2本入っていて、ダストシール・オイルシールが入ります。
この溝にブレーキ液のなれの果ての粉がこびりつきます。




キレイ♪


溝をキレイにするとこうなります。奥まったところなので、キレイにするのに苦労します…。





掃除前・掃除後

そしてピストンです。
ブレーキダストで黒くなっていて、錆びてピンホールの痕にもなっていたりします。
あまりヒドいと要交換です。



これで新品を組みとバッチリ♪になります。
ブレーキパッド交換の時に、パッドだけを交換するのではなく、汚れを落としてグリスを塗る所には塗って、ピストンを押しこんでは出してを繰り返すこと(もみ出しなんて言ったりします。)をすると、ピストンの動きがいい状態を保てます。
6ポッドみたくピストンの数が多いキャリパーはもみ出しをすると、ブレーキのタッチが良くなるだけでなく、かける・離すの節度が出る感じになるので、ブレーキをかけるのが楽しくなりますよ♪

押し引きで軽く感じたりタイヤを回してずっと回るような状態は気持ちいいですよ~。

今日、書かないと三日坊主になるので・・・。

というのは置いといて。(爆)


オートバイの冬眠の季節がやってきました。
冬季保管の準備は大丈夫ですか?
冬の間に整備したりカスタムしたり・・・。
時間はいっぱいあるので、ゆっくりじっくり相談しましょう。

整備にしてもカスタムにしても、方向性を決めるって大事です。
どんな風にしたいっていう漠然とした軽い話から方向性は見えてくるのものですよ。
堅苦しく話してる中というより普段の何気ない話の中からもそれはあったりするので、気軽に遊びに来てもらえればと思います。

ノースステーションでは店内保管なので、保管中に自分のオートバイを磨きに来てもらうのも大歓迎です♪
もちろん、まだお預かりできますのでお問い合わせもお気軽にどうぞ☆ミ

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