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札幌のカワサキ専門店、ノースステーションのブログです。 ニューモデル・修理やカスタム・イベントなどなど、いろいろ情報を載せていきます♪
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エンジンOH(オーバーホール)って、何となく聞いたことはあってもどんなことをしてるか?ということは、なかなかわかりにくいものだと思います。
ちょうど今OHしているZRX1100を題材にして説明したいと思います。
(自分の車両なんですけどね。笑)

今回は通常『腰上』と言われるシリンダーから上の作業をしています。
マフラー外して、キャブ外して、ラジエター外して、サーモスタッド外して、ヘッドカバー外して、ヘッド外して、シリンダー外して、ピストン外してと一気に作業。参考の為に現状のバルブクリアランスも計測しておきます。

で、ヘッドからバルブを外します。バルブ周りに手を入れるのが一番時間も手間もかかりますが、4サイクルエンジンのキモになるので精力を傾けます♪
まずは外した部品の状態から…


valves.jpg

手前が吸気バルブで奥が排気バルブです。吸気側はカーボンの堆積が排気側よりも多いです。排気側は高温の排熱でカーボンが燃えるので、カチカチに固いのが薄く積もるのですが、吸気側は排気側よりも温度が低いのでカーボンが堆積します。

数千回転から時には1万回転を超えるスピードで往復運動するモノなので、カーボンが積もることで数グラム重くなることは相当なロスになります。重くなると、動かすのにも止めるのにも大きなエネルギーが必要になるので。

この、バルブのステム(軸)のオイルシール(バルブステムシール)が劣化するとヘッドから燃焼室にオイルが入り燃える症状がでます。オイル下がりなんて言いますが、この症状が出てるともっとカーボンの堆積がすごくなります。吸気側はバルブのかさの形が分からない位になったりしますし、焼け切れるはずの排気側も堆積が激しくなります。

そして燃焼室。

head1.jpg

手前が排気側で奥が吸気側です。吸気側が赤っぽいのは、ガソリンの色です。(ガソリンは赤く着色されてます。)
吸気ポートの中はそうでもないですが、排気ポートの中はカーボンまみれです。(汗)2mm位積もってました。。。前に腰上OHしてから6万km以上経ってるからなぁ…。
まぁ、落とし甲斐があるってことで♪(笑)

燃焼室にオイルが入って燃える量が多くなると、ココにつくカーボンの量ももっと増えます。
カーボン堆積で燃焼室が小さくなると圧縮圧力を測ると高い数値になりますが、カーボンが原因の場合には喜べません。
想定された高圧縮ではないので、異常燃焼の原因になったりカーボンがガソリンを吸ってしまいパワーダウンにもなります。


head2.jpg

↑は、排気ポートをマフラーとくっつく所から見た状態です。カーボンの積もり具合がわかっていただけるでしょうか?

バルブとシリンダーヘッドの当たり面(バルブシート)もカーボンをかみながらバルブが閉じてくるので、当たり面もデコボコになっちゃいます。
このバルブシートの状態が悪くなると、バルブが閉じても隙間ができてしまい、圧縮が抜けてしまいます。
これが、すかーっとしたりもわーっとしたりといったパワーダウンの症状になります。

ここを、特殊工具のダイヤモンドカッターで削って修正するのが一番のキモの作業になります。
腕の見せ所であり失敗は許されない所でもあるので、神経を集中させます。
斜めに削ったら密着どころの騒ぎじゃなくなるし、削りすぎるとバルブクリアランスが取れなくなり大変なことになるしと、もしもの時にはとっても大変なことになるので慎重に作業します。


head3.jpg

このように光明丹というオレンジの色がつく粉を使って当たり面の状態を見ながら削って修正します。
当たりの幅が広くても狭くてもダメなんです。
時間と手間はかかりますが、人の手で修正することが後々生きてきます。

そうして厳重なチェックの後にガソリンで漏れチェックをしてからバルブのすり合わせをして完成♪
水も漏らさぬバルブシートの完成です。(笑)


head5.jpg

カーボン落とし&ポート内の段差やバリを落としてならした状態です。低速がなくなるので鏡面まではしないですがキレイにならします。
大幅な拡大や形を変えたりはしなくても、こんなに??って位削り粉が出るのでビックリです。


head6.jpg

排気ポートのマフラー側からの図です。キレイになったでしょ??
バラした時のカーボンまみれの図からは見違えました♪


head7.jpg

吸気ポートのキャブ側から。混合気がスムーズに入るように念じながら…(笑)
ポートの段差取りやバリ取りは目に見えて何馬力上がるとかではなく、スムーズに混合気や排気が流れるようにして、効率を上げる意味の方が強いかと思います。
ファインチューンと言われることは、一つ一つのことは効果は小さくてもその積み重ねで結果的に大きく変わるみたいなことだと思っているので、コレも当てはまるのかな?なんて思ってます。

キレイにポートをならしてあげた車両は、ピックアップが良い&スムーズになります。
乗るとたまらなく気持ちいいんですよ、これが。


newvalves.jpg

で新品のバルブ達を組みます。手前が吸気で奥が排気です。吸気バルブはカーボンが付きにくいようにピカピカに磨いてみたりしました。排気側は焼き切れるので軽く磨く程度で終了です。

head8.jpg

バルブを組み込んでキレイに完成したシリンダーヘッドです。
早く組んで乗りたくなります♪



                               ~続く~


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お久しぶりです。
あけおめです。
WPCとモリブデンショット、A.S.Hオイル・・・
気になりますよねぇ、やっぱり。
R6のインナーチューブはWPCしましたよ。
A.S.Hのフォークオイルを入れてみようかと。
リアサスリンクのカラーにWPCとモリブデンショット・・・
妄想がぁ。
MH2000さん / 2008/01/30(Wed) / URL
おひさです。(驚)
今年もよろしくです。(遅)
さすが、ツボは押さえていますね♪
インナーチューブは既にやってるですね?
自分も、インナーチューブ・アウターチューブ内面・ブッシュたちに加工して組みました。
試乗は春までお預けですが、楽しみです。

Rリンクのスリーブは持ってこいだと思いますよ。WPCで表面硬度とグリスの保持性を上げて、モリブデンショットの擦り込み現象は相性が良さそうです。

アッシュのフォークオイルもいい話聞きますね♪
自分は加工の効果を試したいので、今回は前と同じワコーズにしてみました。

WPC&モリブデンショットは、できるところ全てにやってやりたいなんて妄想に駆られてしまうので、危険ですね。(笑)
ぼすさん / 2008/01/30(Wed) /
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