完成の図です。きれいまっさらの状態はこの時だけなので、ヘッドを載せて見えなくなってしまうのはちょっと惜しいですね。(笑)
クランキングしてスムーズに回るかをチェック。ピストンリングが新品なので、しゃーしゃー言う音が大きいです。この音を聞くと、慣らしをちゃんとやって当たりをキレイにつけるのは大事なんだなって思います。
ヘッドガスケットを新品にしてシリンダーヘッドを載せます。
だいぶオートバイらしい形になってきました♪
キャブホルダー(インテークマニホールド)もここでつけるのですが、ここから二次空気を吸い込むと折角キャブで調合された混合気にさらに空気が混じるので混合比が狂ってしまうので、そうならないように劣化の具合と組み方には気をつけます。
また、吸気ポートもきれいにならしたので、マニホールドの取り付け穴を加工してマニホールドの内壁とポートの内壁に段差がつかないようにして組みます。
そのまんま組むと結構段差がつくものなのです。
そしてカムシャフトをつけるのですが、ロッカーアームも純正流用してみました。
手前がZRXの使用済みで奥のが新品です。カムの当たり面の造りが変わっています。
ZRXのは一体物ですが、奥のはチップを本体に貼りつけている形になっていて、耐久性が高められています。
GPZ900RもA14から変更になっていますが、ZRXの場合には流用する形になります。
これでカムかじりとはオサラバ??
かじったカムはこんなんです。↓
カム山の一番高い所付近に削れた痕がありますが、それです。
一旦こうなると、あとはどんどんひどくなり激しい異音として聞こえてきます。ロッカーアームもカムシャフトも当然、新品に交換です。
新品で気持ちいいけど部品代がいくら?とめまいがしてしまいます。。。
バルブシートカットしているので、バルブクリアランスは全部最初に計測したよりも狭くなっています。
もちろん、クリアランスも調整しなおしです。
ここまで完了してヘッドカバーを閉めると、完成まであと一息っ!というところまで来ますが今日はここまでにしとうございまする。
~続く~