運動エネルギーを熱エネルギーに変換しているブレーキキャリパー。(意味不明)
ブレーキダストや数100℃の熱にさらされながらいつも頑張ってくれています。
ブレーキキャリパーとピストンの間には、普段は見えないですがダストシールとオイルシールが入っています。
ブレーキをかけてピストンが出ると、ダストシールが変形します。
ブレーキを離すと、ピストンに変形したダストシールが戻ろうとする力が働きピストンが戻ってブレーキが解除される仕組みになっています。
でも、長年にわたり熱にさらされてシールが硬化したり、ブレーキ液のなれの果ての粉が詰まることによって、シールの柔軟性がなくなります。(ブレーキ液は、ほぼ透明→茶色→粉末状の物体に変化します。)
そうすると、ピストンが出る時に一緒にダストシールが引っ張られてピストンとキャリパーの間から出てきてしまいます。
こうなると要修理になります。。。
隙間からゴミや水が入ってオイルシールを痛めてブレーキ液が漏れますし、キャリパーとピストンの間にシールが引っ掛かっているので、ピストンの動きが極端に悪くなります。
ピストンが戻らない=ブレーキがかかったまま=ブレーキのひきずりということになります。
車重以上に押し引きで重く感じる時はひきずりの可能性が高いですね。
で、修理中の風景。
キャリパーをバラしてお掃除。ワコーズのラストリムーバーが効きます♪
(また記事書きますね。)
元の色ってこんなんだったの??っていう位に汚れが落ちます。
ゴールドのキャリパーは新品みたくなりますよー。
ピストンが入る穴です。
溝が2本入っていて、ダストシール・オイルシールが入ります。
この溝にブレーキ液のなれの果ての粉がこびりつきます。
溝をキレイにするとこうなります。奥まったところなので、キレイにするのに苦労します…。
そしてピストンです。
ブレーキダストで黒くなっていて、錆びてピンホールの痕にもなっていたりします。
あまりヒドいと要交換です。
これで新品を組みとバッチリ♪になります。
ブレーキパッド交換の時に、パッドだけを交換するのではなく、汚れを落としてグリスを塗る所には塗って、ピストンを押しこんでは出してを繰り返すこと(もみ出しなんて言ったりします。)をすると、ピストンの動きがいい状態を保てます。
6ポッドみたくピストンの数が多いキャリパーはもみ出しをすると、ブレーキのタッチが良くなるだけでなく、かける・離すの節度が出る感じになるので、ブレーキをかけるのが楽しくなりますよ♪
押し引きで軽く感じたりタイヤを回してずっと回るような状態は気持ちいいですよ~。